気になる介護職種の現状とは!?

高齢化社会を迎えた日本において、介護の職種はなくてはならないものです。少しづつ賃金の改善などが行われ、離職率も全産業の平均と同じくらいになっているので、今後は今以上に働きやすくなるのではないでしょうか。きついというイメージがある介護職ですが、仕事を辞めた理由で最も多いのは、「職場の人間関係」であり、次いで「運営方針が合わない」というアンケート結果が出ています。つまり、世間で取り上げられている「重労働」や「低賃金」などの理由が意外にも上位ではないということです。

介護職種は女性の占める割合が8割を超えており、平均年齢は約45歳で、他の全産業の平均年齢よりも5歳ほど高くなっています。このことから、年齢が高い人も活躍しやすい業界だということが窺がえます。また、介護の仕事を選んだ理由として「やりがいがある職種」と答えた人が5割を超えており、大変な仕事と分かっていても高齢者の役に立ちたいと考えている人が多く、その中でやりがいも見出している人が多数いることも特徴です。しかし、どうしてもサービス業に近い職種なので、突然の残業が入ったり、有給休暇が取れないなどといった問題や、利用者とのコミュニケーションがなかなか取れないなどの悩みを持っている人も少なくなくありません。中には、仕事上の悩みや不満を相談できる相手がいないことで、一人で抱え込んで体調を崩すといったケースもあるようです。

介護の仕事は本人のやる気や体力次第では、50代や60代になっても働ける仕事ですが、自分に合った職種や職場環境を得ることが大事になります。ニーズが高まる中で、行政や施設の運営者側も労働環境の整備に取り組んでいますが、スキルアップや転職をして、自分でより良い環境を切り開いていく努力も必要な業界かもしれません。